LEDビジョン(LEDディスプレイ)は視認性や広告効果の高さから、屋外広告や店舗サイネージ、イベント演出などで広く利用されています。しかし導入前に多くの方が気にするのが「電気代」です。LEDは省エネと言われますが、実際に大型のLEDビジョンを長時間使用した場合、どれほどの電気代がかかるのでしょうか?この記事では、LEDビジョンの年間電気料金の目安と、コスト削減のための対策を具体的に解説します。

1. LEDビジョンの消費電力とは?
LEDビジョンの消費電力は、使用するパネルの種類や明るさ(輝度)、サイズ、表示内容によって異なります。
一般的な目安としては、以下の通りです:
- 平均消費電力:300W~600W/m²
- 最大消費電力:800W~1200W/m²
例えば「P4(ピッチ4mm)」の屋外向けLEDビジョンでは、平均で約500W/m²程度が多く見られます。
2. 年間電気代の試算(モデルケース)
実際の運用シーンを想定して、以下の条件で試算してみましょう。
▼モデル条件:
- パネルサイズ:6m × 3m(18m²)
- 平均消費電力:500W/m² × 18m² = 9kW
- 運用時間:10時間/日 × 365日 = 3650時間/年
- 電気代単価(商用):27円/kWh(目安)
▼年間電気代の計算:
- 年間消費電力量:9kW × 3650h = 32,850kWh
- 年間電気代:32,850kWh × 27円 = 886,950円/年
※実際には天候やコンテンツの内容により、消費電力は上下します。
3. コストを削減するための具体策
LEDビジョンの電気代を抑えるには、以下のような工夫が効果的です。
(1)明るさ自動調整機能の活用
昼間は高輝度、夜間は輝度を落とすことで、省エネと視認性の両立が可能。自動調光機能付きのコントローラーを導入しましょう。
(2)スケジュール管理による点灯制御
不要な時間帯の点灯を避け、営業時間に合わせてタイマーで制御することで無駄な電力消費を削減できます。
(3)表示コンテンツの最適化
白などの明るい色を多用した表示は消費電力が高くなるため、黒ベースや動きの少ない映像を使用することで消費電力を抑えられます。
(4)高効率モデルの選定
同じサイズでもパネルの種類によって消費電力は大きく異なります。省エネタイプのモジュールを採用することも検討ポイントです。
(5)ソーラーパネルや蓄電池の併用
設置環境によっては、再生可能エネルギーと併用することでランニングコストを削減できます。
4. 屋内設置と屋外設置での違い
屋内用のLEDビジョンは、通常屋外用よりも輝度が低いため、同サイズでも消費電力が2〜3割程度低くなります。また、屋内では外光の影響を受けにくいため、照度を抑えての運用が可能です。
一方、屋外では日中の視認性確保のため高輝度が必要となり、それに伴って消費電力も高くなります。環境に応じたスペック選定が重要です。
5. まとめ
LEDビジョンは高性能かつ視覚効果の高いデジタルサイネージですが、その運用には一定の電気代がかかる点も理解しておく必要があります。特に屋外の大型ビジョンでは、年間で80万円〜100万円程度の電気代が想定されます。
ただし、運用方法や機器の選定によって、30%以上の電気代削減も可能です。導入前には、想定サイズ・稼働時間に基づいた電力コストの見積もりと、省エネ対策の計画をしっかり立てましょう。
LEDビジョンを「コストパフォーマンスの高い広告メディア」として活用するために、導入時には専門業者と連携して、最適なプランを検討することをおすすめします。
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