LEDビジョンやデジタルサイネージを屋外に設置する際には、各自治体が定める「屋外広告物条例」や関係法令を事前に確認し、適切な手続きを行う必要があります。許可を取らずに設置してしまうと、撤去命令や罰則の対象になる可能性も。この記事では、屋外LEDビジョンの設置前に必ず押さえておきたい法律知識と、スムーズな申請のためのポイントをわかりやすく解説します。

1. 屋外広告物条例とは?
屋外広告物条例とは、自治体ごとに制定されている地域独自のルールで、屋外に設置される広告物(看板、ネオンサイン、LEDビジョンなど)の内容や設置場所、形状、照度などを規制するための法律です。目的は、景観の保護、安全確保、夜間の眩しさ防止など。
条例は都道府県単位で異なるため、設置予定地の自治体の条例を必ず確認することが必要です。
2. 設置時に確認すべき主な規制項目
(1)設置可能地域の制限
自然公園、風致地区、歴史的建造物周辺などは広告物の設置が厳しく制限されています。住宅地でも景観重点区域に該当する場合は注意が必要です。
(2)面積・高さの制限
広告物の大きさや地上からの高さには上限があります。例えば「10㎡以下、高さ4m未満」といった具体的な数値が定められていることがあります。
(3)表示内容の制限
公序良俗に反する表現、過度な誇張、公共性を欠く内容などはNG。また、表示の変更には再申請が必要となる場合があります。
(4)光度・明るさの基準
LEDビジョンの発光輝度は、昼夜で異なる制限が設けられていることが一般的です。たとえば夜間は「300cd/m²以下」といった上限が設定されている自治体もあります。
(5)点滅・動画表現の規制
過度な点滅、激しい映像切替などは、交通安全や近隣住民の生活環境への影響を考慮し、規制対象になることがあります。動画そのものが禁止されている地域も存在します。
3. 許可取得の流れと必要書類
屋外ビジョンの設置には「屋外広告物申請」の手続きが必要です。
▼一般的な手続きの流れ
- 設置場所・内容の事前相談(自治体窓口)
- 設計図面・仕様書の作成
- 写真・位置図・周辺環境の資料提出
- 申請書類の提出
- 審査・修正依頼(必要に応じて)
- 許可証の交付
許可が下りるまでには1週間〜1ヶ月程度かかることが多く、余裕を持ったスケジュールが必要です。
4. よくあるトラブルとその回避策
- 許可前に設置してしまい、指導対象になる →設置前に必ず事前相談と書面申請を行いましょう。
- 光度の設定を守らず、近隣から苦情が入る →スケジュール調光や自動明るさ調整機能を活用して対応します。
- 条例改正により既設ビジョンが違法扱いに →定期的に自治体の公告や建築指導課からの通知を確認し、必要に応じて是正対応を。
5. 相談窓口はどこ?
- 市役所・区役所の都市計画課、景観担当、建築指導課などが主な窓口です。
- インターネット上で条例の全文が公開されている自治体も多く、事前に確認可能です。
- 専門業者と連携することで、申請業務を代行・サポートしてもらうことも可能です。
まとめ
屋外LEDビジョンの設置は、単に技術やコストの問題だけでなく、法令遵守と地域との調和が求められる事業です。設置場所の自治体が定める屋外広告物条例を正確に理解し、必要な許可を取得した上で進めることで、安心かつ長期的に広告効果を発揮できます。
トラブルを未然に防ぎ、周囲からの信頼を得るためにも、法令確認と適切な申請プロセスを重視しましょう。LEDビジョン導入前には、ぜひ一度、地域の条例と相談窓口をチェックしてみてください。
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