近年、LEDビジョン(デジタルサイネージ)は、単なる情報表示装置の枠を超え、商業施設における売上向上やブランディング、来店促進において大きな役割を果たしています。紙媒体や従来のポスターと異なり、動的な映像と音声で訴求力を高められる点が、来店者の購買行動に直接的な影響を与えるためです。本記事では、実際の商業施設におけるLEDビジョンの効果的な配置事例を紹介し、どのように活用すれば売上アップにつながるのかを解説します。
1. エントランスに設置することで「入店率」をアップ
多くの商業施設では、エントランスに大型のLEDビジョンを配置することで、入店率の向上を実現しています。特に有効なのが、期間限定イベントやセール情報を動的に発信する活用方法です。 たとえば、あるショッピングモールでは、週末限定の「ポイント5倍キャンペーン」を入口のLEDビジョンで大々的に告知。静的なポスターでは気付かれにくかった情報が、目を引く映像となったことで、イベント期間中や年末年始などのご宴会需要が高まり入店者数が平常時の1.4倍に増加。特に若年層のファミリー層の入店率が顕著に伸びたという報告があります。


2. フロア中央に設ける「集中導線型ビジョン」で回遊性向上
商業施設内において「どこに何があるか分かりづらい」という課題は多くの施設で共通しています。これを解消する目的で、フロア中央部にLEDビジョンを設置し、各店舗のプロモーションやマップ連携によるナビゲーションを行うケースがあります。
例えば、大阪のある複合商業施設では、吹き抜け構造の中心に大型LEDスクリーンを設置。館内マップと連動させることで、施設の全体像を瞬時に把握できるようにしました。さらに各テナントが10秒程度のCMを持ち回りで流すことで、集客が偏ることなく全体的な回遊率を向上。結果として、設置後の3ヶ月間で平均滞在時間が20分増え、フードコートや雑貨エリアの売上が前年度比で12%増加しています。
3. レジ前や待機列での「待ち時間活用型ビジョン」
意外と見落とされがちなのが、レジ前や飲食店の待機列付近に設ける小型~中型のLEDビジョンです。ここでは顧客が立ち止まるため、視聴時間が確保されやすく、商品の宣伝やクロスセルが効果的に行えます。
とある関東のフードホールでは、各店の注文カウンター上にLEDビジョンを設置し、他店舗のおすすめメニューや期間限定ドリンクを紹介。顧客が自店舗の注文を待つ間に他店の商品を知るきっかけとなり、結果的に複数店舗での注文率が増加。導入後の月間客単価は平均して約8%上昇したといいます。
4. エレベーター前での「ストーリーテリング型ビジョン」
エレベーター前やエスカレーター待機スペースなど、やや動線が滞る場所も、情報訴求の絶好ポイントです。ここでは、瞬間的な広告ではなく、「物語性」のある映像やブランディング映像を流すことで、施設の価値を高める試みが行われています。
東京郊外のアート性を取り入れたショッピングモールでは、地元アーティストと連携した短編ムービーをエレベーター前のビジョンで常時再生。直接的な売上には結び付かないように見えますが、SNSでの口コミが増え、来館目的が「買い物」から「体験」へと変化。半年後には全体来館者数が前年同月比で16%増加するなど、ブランディングの成果が数字にも表れました。
5. 季節ごとに映像を切り替える「シーズナルビジョン戦略」
LEDビジョンの強みの一つは、即時に映像コンテンツを切り替えられる柔軟性です。この特性を活かし、春夏秋冬で演出を変えることで、施設全体の季節感を演出し、来館の「新鮮さ」を保つ戦略が注目されています。
ある地方都市の駅直結モールでは、月替わりで「四季の風景」をモチーフにした演出を導入。3月には桜が舞う映像、8月には夏祭りの夜景、12月にはイルミネーションが輝く街並みを再現。これに合わせてテナントも季節商品を連動展開し、シーズンごとの売上に波を持たせることで、閑散期の底上げにも成功しています。
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