PSE認証の流れ|申請から取得までのステップガイド

日本で電気製品を販売する際に避けて通れないのが「PSE認証(電気用品安全法)」です。特に海外から輸入して販売する事業者や、新たにオリジナル製品を企画・製造する企業にとって、PSEマークの取得は必須条件となります。しかし実際にどういう流れで申請し、どのような手続きを踏めば認証を取得できるのかを正確に理解している方は多くありません。

本記事では、PSE認証の流れを「申請から取得まで」分かりやすくステップごとに解説します。これからPSE対応を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
(※記事の作成にあたり、最新の情報を反映していますが、詳細は必ず専門機関や経済産業省の公式情報をご確認ください)


目次

1. PSE認証とは?基本知識の整理

まず最初に、PSE認証について簡単におさらいしておきましょう。
PSEとは「Product Safety Electrical Appliance & Materials」の略で、日本の電気用品安全法に基づき、一定の安全基準を満たした製品に付与されるマークです。

PSEマークには大きく2種類があります。

  • 特定電気用品(ひし形マーク)
    例:電源ケーブル、電気ヒーターなど安全上のリスクが高いもの。第三者認証機関による検査が必要。
  • 非特定電気用品(丸形マーク)
    例:家庭用の照明器具、充電器、PC周辺機器など。製造事業者や輸入事業者が自ら適合性を確認する方式。

つまり、製品の種類によって申請方法や検査内容が異なるため、まずは「自分が扱う製品がどちらに該当するのか」を把握することが第一歩となります。


2. PSE認証の流れ|全体像

PSE認証取得までの基本的な流れは以下の通りです。

  1. 対象製品の確認
  2. 試験・検査の依頼
  3. 技術文書や試験成績書の準備
  4. 申請書類の提出
  5. 審査・認証の取得
  6. PSEマークの表示と販売開始

この一連の流れを把握しておくことで、スムーズに認証を進めることができます。ここからは各ステップを詳しく解説していきます。


3. ステップごとの詳細解説

ステップ1:対象製品の確認

最初に行うべきは、製品が「特定電気用品」か「非特定電気用品」かを確認することです。これは経済産業省が公開しているリストを参照するか、専門の検査機関に問い合わせることで確認可能です。

ここで間違えると、そもそも申請方法が変わってしまうため注意が必要です。


ステップ2:試験・検査の依頼

次に、製品の安全性を確認するための試験を行います。特定電気用品の場合は、登録検査機関による試験が必要です。一方、非特定電気用品は事業者自身で試験を実施することもできますが、多くの場合は第三者試験機関に依頼するケースが一般的です。

試験内容は製品の種類によって異なりますが、主に「耐電圧試験」「絶縁試験」「漏洩電流試験」など、安全性に関する評価が行われます。


ステップ3:技術文書・試験成績書の準備

PSE認証の申請には、技術的な書類を整備する必要があります。具体的には以下のような書類が求められます。

  • 製品仕様書
  • 回路図
  • 部品リスト
  • 試験成績書
  • 製造工程や品質管理に関する資料

これらの書類は審査機関が安全性を判断する根拠となるため、漏れや不備がないように準備することが大切です。


ステップ4:申請書類の提出

必要書類を揃えたら、認証機関に提出します。提出先は製品の区分によって異なります。

  • 特定電気用品:登録検査機関へ申請
  • 非特定電気用品:経済産業大臣への届け出(事業者自身で実施可能)

この段階で書類の不備があると、再提出や追加説明を求められることがあるため、専門家にチェックしてもらうのも有効です。


ステップ5:審査・認証の取得

提出した書類や試験結果が基準を満たしていれば、晴れてPSE認証を取得できます。認証後は、製品にPSEマークを表示する義務があります。

  • ひし形マーク → 特定電気用品
  • 丸形マーク → 非特定電気用品

マークは見やすい位置に表示しなければならないため、製品デザインの段階から考慮しておくことが望ましいです。


ステップ6:PSEマークの表示と販売開始

認証を取得し、製品にPSEマークを表示すれば、国内での販売が可能になります。ただし、認証は一度取れば終わりではなく、製造ロットや仕様変更がある場合は再度確認や追加試験が必要になる場合があります。


4. PSE認証をスムーズに進めるポイント

  1. 早めにスケジュールを立てる
    認証には数週間から数か月かかる場合があります。販売計画に遅れが出ないよう、余裕をもったスケジュールを組むことが大切です。
  2. 専門機関に相談する
    特に初めてPSE認証を申請する場合は、専門の検査機関やコンサルタントに相談するのがおすすめです。
  3. 製品設計の段階からPSEを意識する
    事後対応よりも、最初から安全基準を満たすように設計しておく方が効率的です。

5. まとめ

PSE認証は、日本で電気製品を販売する上で欠かせない手続きです。

  • まずは対象製品の確認から始める
  • 試験・検査を受け、技術文書を準備する
  • 書類を提出し、審査を経て認証を取得する
  • PSEマークを製品に表示して販売可能となる

この一連の流れを理解し、計画的に進めることが成功のカギです。

PSE認証をしっかりクリアして、安全で信頼性の高い製品を市場に届けましょう。

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