【2025年最新版】東京でLEDビジョンを設置する際の規制と許可の完全ガイド|屋外広告物条例・区ごとのルール解説

目次

はじめに:なぜ東京でのLEDビジョンには規制が厳しいのか

LEDビジョンは高い視認性とインパクトを持つ広告媒体として注目を集めていますが、東京での設置には非常に多くの規制が存在します。これは都市景観の保護、安全性の確保、光害(ひかりがい)への配慮といった理由からです。

この記事では、東京都におけるLEDビジョン設置のルールを総合的に解説します。


1. 東京都全体に適用される基本ルール(屋外広告物条例)

東京都では「東京都屋外広告物条例」により、LEDビジョンを含む広告物の設置が厳しく管理されています。主なポイントは以下の通りです。

● 許可が必要な区域

  • 都心部(千代田区・港区・渋谷区など)の商業地帯
  • 幹線道路沿い
  • 歴史的景観エリア(浅草、谷根千エリアなど)

● 禁止される表現・条件

  • 急激な点滅や高速スクロール
  • 周囲の明るさと著しく差がある輝度設定
  • 歩行者や運転者の視認性を妨げる位置にあるもの

● 基準となるサイズ・明るさ

  • 明るさ:周囲の照度を考慮して昼間最大5,000cd/㎡、夜間最大500cd/㎡以下
  • 1枚あたりの面積:原則30㎡以下(超える場合は別途審査)

2. 各区によって異なる独自ルール(例:新宿区・渋谷区・台東区)

東京都の中でも区ごとに設置ガイドラインが細かく異なります。以下は代表的な3区の規制ポイントです。

◆ 新宿区

  • 歌舞伎町や新宿駅東口エリアは「特別管理地区」とされ、許可制限が厳しい
  • 24時間点灯には申請が必要
  • 住居地域に面する場合は画面を消す時間帯(例:22:00〜翌6:00)が定められている

◆ 渋谷区

  • スクランブル交差点周辺は「景観重点地区」に指定
  • 面積が10㎡を超えるものは「特別審査会」による事前確認が必須
  • 音を発する広告物は禁止

◆ 台東区(浅草)

  • 伝統的な街並みを守るため、LEDやネオンの設置は原則不可
  • 歴史的建造物に面する場合、特別許可が必要で実績のある施工会社が求められる

3. 設置までの流れと必要な書類

LEDビジョンを東京都内に設置するためには、以下のようなステップで申請・許可取得が必要です。

ステップ1:事前相談(必須)

  • 設置予定地の所轄行政(例:新宿区役所 都市整備部など)へ相談
  • 図面・イメージ図・仕様書の準備

ステップ2:提出書類の作成

  • 設置計画書(設置場所・構造・内容)
  • 照度シミュレーション
  • 建物所有者の承諾書
  • 電気工事士資格証の写し(施工者)

ステップ3:審査と現場確認

  • 審査には2〜4週間程度
  • 必要に応じて現地調査

ステップ4:許可の取得と設置

  • 許可証の交付後、設置作業が可能
  • 許可証は現場に掲示義務あり

4. 違反した場合のペナルティ

東京都では、無許可やルール違反に対して以下のような厳しい罰則があります。

違反内容処罰内容
無許可設置撤去命令+最大50万円の過料
過度な光や音使用停止命令+改善指導
表現内容の違反表示の即時中止命令

5. 設置成功の事例とポイント(新宿・六本木・浅草)

LEDビジョンの規制をクリアしながらも成功している事例は多数存在します。

事例1:新宿歌舞伎町「巨大湾曲LED」

  • 許可取得のために3Dコンテンツと夜間の自動減光設定を導入

事例2:六本木交差点前

  • 周辺の住民説明会を事前に実施し、合意形成を徹底

事例3:浅草駅前の「和風サイネージ」

  • 和紙調フィルターで景観に配慮したLEDパネルを設計

6. 今後の動向と注意点(2025年以降)

近年、AIによるコンテンツ制御やセンサー連動型サイネージの登場により、LEDビジョンはさらに進化しています。ただし、規制緩和の兆しは少なく、今後も「安全性・景観保全・住環境への影響」の観点から、厳格な審査が続くと考えられます。


おわりに

LEDビジョンは視認性や広告効果の面で非常に有効ですが、東京では条例や区の規制をしっかりと把握した上で、丁寧な申請・設計・施工が求められます。

プロジェクト成功の鍵は「事前確認」「周囲との調和」「技術的な配慮」の3つです。信頼できる施工業者と連携し、行政との調整も怠らないようにしましょう。

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