LEDビジョンの設置において見落とされがちなのが、電気安全法(PSE法)に関する知識です。特に電源装置やアダプターを含む製品については、PSEマークの取得が法律で義務付けられており、違反すると製造・輸入・販売が禁止されるリスクがあります。本記事では、PSEマークとは何か、なぜLEDビジョンに関係があるのかをわかりやすく解説します。

1. PSEマークとは?
PSEマークとは「Product Safety Electrical Appliance & Materials」の略で、日本国内で電気製品を製造・販売・輸入する場合に必要な安全認証マークです。これは、電気用品安全法(PSE法)に基づいて義務付けられています。
PSEには2種類があります:
- ■菱形PSE(特定電気用品):リチウム電池、電源装置など、特に危険性が高いもの
- ●丸形PSE(その他の電気用品):照明器具、コンセントなど一般的な機器
2. なぜLEDビジョンにPSEマークが必要なのか?
LEDビジョン本体は電子パーツの集合体であり、直接PSEの対象ではない場合もあります。しかし、電源ユニットやACアダプターがPSE対象品目であることが多く、これらをセットで販売・設置する場合はPSEマークの確認が必須となります。
また、OEMで製造を依頼している場合も、販売者責任としてPSEの確認義務が発生します。したがって、ビジョン本体だけでなく、構成部品単位での安全確認が必要です。
3. PSEマークがないとどうなる?
PSE認証がないまま販売・設置を行った場合、以下のようなリスクがあります:
- 経済産業省による行政指導・改善命令
- 販売停止・リコール命令
- 罰金刑(最大100万円)
このように、PSEは単なるラベルではなく、法的義務です。
4. PSE認証の取得方法
PSE認証を取得するには、対象となる部品や製品を検査機関に提出し、以下の手順を踏みます:
- 製品仕様書・回路図などの準備
- 登録検査機関(例:JET、JQAなど)への申請
- 技術基準適合性の確認試験
- 合格後、製品にPSEマークを表示
OEM製品の場合は、工場監査が必要になることもあるため、余裕を持ったスケジュールで準備することが重要です。
5. LEDビジョン設置時のPSEチェックリスト
チェック項目 | 内容例 |
---|---|
電源装置がPSE対象か? | ACアダプター、スイッチング電源など |
PSEマークの表示はあるか? | 本体・取扱説明書・ラベルに表示されているか |
認証証明書は提出可能か? | 検査機関発行の合格証明書があるか |
輸入品の場合の確認先は? | 販売元・製造工場・商社などを通じて書類を取得する |
6. よくある誤解と注意点
「海外メーカーが大丈夫と言っていたからOK」では通用しません。 PSE法は日本国内の法律であり、海外の安全基準とは異なります。さらに、EC販売や展示会での展示品も対象となるため、用途を問わずPSE対応は必須です。
また、見た目が似た製品でも、仕様変更やロット変更によってPSE認証が無効になることもあります。定期的な確認が必要です。
7. まとめ:PSEマークは信頼と安全の証
LEDビジョンを安全かつ合法的に運用するには、電気用品安全法への対応が欠かせません。特に電源まわりの構成部品については、販売者としての責任を持ってPSE対応を確認・証明することが求められます。
PSEマークは製品の安全性を保証するだけでなく、顧客からの信頼にもつながります。設置業者・販売事業者は、正しい知識と対応で安心の提供を行いましょう。
製品のPSE認証対応についてのご相談や、電気安全法に関するサポートが必要な場合はこちらからお気軽にご連絡ください。
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